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犠牲祭Idul Adha

 12月8日は犠牲祭Idul Adhaというイスラム教の大切な儀式のある日なので祭日だった。この儀式はヤギや牛の首をはねて殺し、肉をみんなで分け合うというものだ。じゃかるた新聞によると、
「犠牲祭とは:イスラム暦のヒジュラ暦に合わせて4日間実施され、イスラム教徒は牛や羊を犠牲にし、その肉を庶民に配る習わしがある。動物をいけにえとして神に捧げる習慣は、予言者イブラヒムが、最愛の息子を犠牲にし、神への忠誠を示そうとしたコーランの逸話に基づくもの。イブラヒムの信仰心をたたえる証として、毎年メッカ巡礼の最終日から4日間、犠牲祭が行われるようになった。」
だそうだ。
 去年は見ることができなかったので、今年は絶対見ようと思っていた。しかし、華人系の自転車クラブから早朝ランに誘われて朝から自転車で走っていたので、家に戻ってきたらギリギリの時間だった。やはり華人に犠牲祭は関係ないようだ。
 ポトン(首切り)はモスクで行われる。近所に2軒あるので両方見に行った。最初の方は既にポトンが終わった後で、首のなくなったヤギが広場に並んでおり、今から解体を始めるところだった。息子も一緒に見に行ったのだが、血が流れたままの動物の死体を見るのは初めてなので、ちょっと怖くなったのかすぐに帰りたいと言い出した。
 行ったん息子を家に連れて帰り、もう一軒の方は僕が一人で見に行った。(どちらも家から100mくらい)幸いな事にこちらはまだポトンが始まっていないようだ。近所の人がたくさん集まっているが、どうも外人は僕一人のようだ。華人もいない。いつものことなので気にしないで見学をした。
 通常、モスク一カ所でポトンされるのは牛が1頭、ヤギが7、8匹らしいが、このモスクでは牛が5頭、ヤギは数えきれないくらい(約20匹)いた。運転手に話すとビックリしていたが、やはり金持ちがたくさん住んでいるからだろう。牛やヤギは寄付金で買うのだそうだ。それぞれに番号が付いており、何番の牛は誰が寄付したかが分かるように紙に書いて張り出してあった。ちなみに値段は牛は10万円、ヤギは1万円くらいらしい。
 さて、ポトンのやりかただが、牛の場合は、4、5人掛かりでまず最初に足をロープで結んで動けないようにして横倒す。そして地面に掘った穴の上に首を持ってきて、ナイフで喉をかっ切る。ポトンする瞬間はなにか呪文を唱えながら行っているようだ。豆腐を切るように簡単にすぱっと切れた首から多量の血が溢れ出す。切られた喉から「ウォー、ウォー」と腹の底から絞り出すような叫び声が出てくるのが不気味だ。1、2分ですぐに動かなくなるので、引きずって横に移動する。そして次の牛を同じようにポトンする。
 一連の流れはこうなのだが、実際には牛が暴れる事もあり、簡単にいかない事もある。特に最後の方になると仲間がたくさん殺されているのを見ているのでさすがに怖くなるのだろう。けっこう暴れていた。
 また、ポトンされて横に放っておかれた牛も最後に断末魔のけいれんで暴れ出すので危険だ。死んだと思っていた牛がいきなり足をバタバタと動かすので、これも不気味だった。大体、ポトンされてから5、6分後に起きるようだ。
 ヤギの場合は、人が抱きかかえて穴まで持ってきて、横にしたまま喉を切ったらおしまい。牛に比べるととても簡単だ。
 死んだ牛やヤギは首と手足を切り取って、皮を剥いで解体する。職人が大勢で取りかかっている。喉をポトンする人は特別な資格が必要らしい。
 解体した肉は集まった人や近所の人に配られる。僕も最後までいたらもらえたはずだが、肉はいらないので途中で帰った。この日の肉は特別なので身体にいいらしい。運転手に僕は肉をもらわなかったよと話すと、えー、なんでミスターはもらわなかったんだ。この肉を食べると身体がホッカホッカになって健康にいいんだ、と嬉しそうに話していた。しかし、僕はこの暑いインドネシアでこれ以上暑くなりたくないというのが正直な気持ちだった。

一軒目のモスクで既にポトンされていたヤギ達
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ヤギの皮剥ぎは木にぶら下げて行う
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血が溜まった穴
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足をロープでくくって横倒しにする
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喉を切る瞬間。みんなで押さえつけている
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横に引きずる
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死んだ牛たち
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解体作業中。牛の解体は何時間もかかるらしい
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Author:pahoehoe
ブログのタイトルpahoehoeとはハワイ語で滑らかな溶岩を指す。溶岩洞窟の調査で訪れたハワイ島で水飴のように流れる溶岩を見て衝撃を受けた。また、パホエホエという語呂が好きなのでハンドル名によく使用している。
本名:山西敏光
居住地:島根県松江市
出身地:広島県広島市
特技:ドジョウすくい
モットー:死ぬ気で遊べ!
家族:妻、子(二人)

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