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Goa Cerme (チュルメ洞)

 今週末も先週に引き続いて洞窟調査です。運転手の洞窟ネタも切れたので、今回から地図に載っている洞窟を近いところから順番に調べる事にします。地図でJogjakarta周辺に何カ所か洞窟の記載があります。

Jogjakarta map001

Jogjakarta map004

まず最初に行ったのはJogjakartaの中心から南西に10km位離れたところにあるGoa Selarong です。しかし、これは外れでした。入り口にはゲートや駐車場、売店もあったので、ちゃんとした洞窟かと期待したのですが、単なる岩屋でした。石灰岩の丘の上部に岩屋が二つ並んでおり、立て札にはGoa Putri と Goa Kakung と書かれていました。

Goa Kakung たんなる岩屋
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 外れでがっかりしていたら、運転手がゲートの係員にこの近くに他の洞窟はないかと聞いてくれました。それによると、もうちょっと南の方にGoa Cermeという洞窟があるらしです。さっそく、そこに行ってみる事にしました。
 洞窟はJogjakartaの町から南に15kmくらい離れた丘陵地帯にあります。平野部から丘を上がっていくと、標高200mくらいのところに洞窟用の駐車場があります。駐車場のオヤジさんがガイドをしてくれるようなので、運転手をここに残して二人で入洞しました。運転手はホッとした様子です。
 観光洞ですが照明はないので今回はちゃんとメットとライトを用意しています。洞窟は駐車場から階段をかなり登ったところにあります。丘陵部の頂上に近いです。洞口の手前にはいつものように売店が何軒か並んでいます。ここで入場料Rp1000(安い!)を払います。洞口は高さ20mくらいの石灰岩の壁の基部に開いています。雨期にはかなりの水の流出があるそうで、水を引くためにパイプが沢山洞内に延びています。
 洞口に、なんと、つなぎを着てメルメットをかぶった若者がいました。男1名、女2名のパーティーです。網を持っているので目的を聞いたところ、洞内生物の収集だそうです。おおっ、インドネシアのケイバーと初の接触です。洞口の階段を下りるといきなり水系に出ます。ここから先通路など全くありません。まったくの自然洞です。ガイドの話によると、洞窟の距離1kmくらいで、ずっと水系が続くそうです。これは観光洞じゃないですね。ちゃんとしたケイビングです。

洞口付近で生物収集をしているパーティー
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 さっそく、ガイドの後に付いて奥に進みます。水深は結構深く、ところどころ腰まで水につかって進みます。雨期になると、水位が上がり泳がないと行けなくなるそうです。通路は横幅4、5m、天井高も4、5mくらいの大きさの水平通路で、緩やかな蛇行を繰り返しながら奥に延びています。メアンダートレンチ状ではなく、二次生成物が結構発達しています。立派なフローストーンがけっこうあります。

 写真を撮りながら奥に進むと、カーバイト臭が漂って来ました。?と思っていると、案の定ケイバーがいました。Jogjakartaの大学生で洞内生物を収集に来たそうです。入り口のパーティーと同じグループかも知れません。こちらも男1名、女2名のパーティーです。インドネシアの女子大生は意外に活動的なようです。登山の時に出会った学生も半分くらい女子でした。彼らも化繊のツナギにPetzlのメットです。ちゃんとした装備を揃えているようです。

二次生成物が発達している
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フローストーンを乗り越えて進む
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所々天井高の低いところあり
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リムプールもある
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サソリ
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白いうなぎ? ガイドはうなぎだと言っていた
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 さらに奥に進むのですが、単調な雰囲気に少し飽きてました。あとどのくらいかガイドに聞いたところ、あと10分で終点だという話です。そして10分後、水系がなくなったなと思ったらいきなり階段が現れました。これを登ったら洞口でした。上流にも洞口があり、通り抜け出来るようです。山頂付近なのに豊富な水量に驚きました。ひょっとしてもっと奥に山は延びているのかも知れません。

 洞口には、またまたケイバーがいました。挨拶をして話を聞いたところ、Bogor(ボゴール、ジャカルタ近郊の町)の博物館に勤務しており、博物館に展示する生物を収集に来たそうです。パーティーのうち4名が職員で、1名はJpgjakartaの学生だそうです。彼らは洞内生物の研究を専門にしており、インドネシアのあちこちの洞窟で調査しているそうです。装備もPetzlやMeanderなどで揃えており、日本と変りません。ちゃんとしたケイバーに出会えて感激です。名前はCahyo Rahmad、Hari Nugroho、Gianto、Wahyudinです。リーダーらしきCahyoはホームページも作っており、サイトはこちらです。
 このサイト、ちょっと覗いてみたのですが、実は僕が既にチェックしたサイトでした。写真も豊富で面白いサイトです。みなさんもクリックしてみてください。
 Cahyoは今年の10月に茨城大学に研究のために来ることになっており、日本人のケイバーに会えたことを喜んでいました。さっそく東スペのことを教えておきました。日本に着いたら彼から連絡があると思います。日本のケイバーの皆さん、よろしくお願いします。

一番左がCahyo
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 この日はもう一つGoa Kiskendoという洞窟に行く予定だったのですが、同じ日に彼らの友達がそこで活動していたそうです。ここは結局時間切れで行くことが出来ませんでしたが、今回の洞窟は実り多い活動になりました。やはりケイバーと知り合うには洞窟に行くのが手っ取り早いようです。

 ところで、帰りの車で運転手が、今度来る時はどこかに泊まらないのかと聞いてきます。さすがに毎週Jogjaの往復は辛いみたいです。次回は1泊してゆっくりさせてあげようかな。
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pahoehoe

Author:pahoehoe
ブログのタイトルpahoehoeとはハワイ語で滑らかな溶岩を指す。溶岩洞窟の調査で訪れたハワイ島で水飴のように流れる溶岩を見て衝撃を受けた。また、パホエホエという語呂が好きなのでハンドル名によく使用している。
本名:山西敏光
居住地:島根県松江市
出身地:広島県広島市
特技:ドジョウすくい
モットー:死ぬ気で遊べ!
家族:妻、子(二人)

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