FC2ブログ

Yogyakartaのカルスト会議その3

(前回からの続き)
 さて、最終日の巡検は僕が参加する番だった。前にも書いたが参加者全員が同じコースを回ることになったようだが、そのため実際の洞内に入るリアルなケイビングは結局なくなったようだ。参加者の多くは研究者なので、それほどケイビングをしたいという人があまりいなったのかもしれない。

 僕が参加した日は、まずは先月噴火したMerapi山の溶岩流の見学から始まった。山頂から川に沿って流れてきた溶岩(実際は火山灰に近いイメージ)が所々で川の堤防を越えて周りに流れ出し、人家などに被害を及ぼしたらしい。その被災地の中の一箇所を見学したのだ。全然洞窟・カルストとは関係ないのだが、まあ、折角の機会だから用意してくれたのだろう。現場に行ってみると、我々以外の見学者が結構いる。噴火の様子を写した写真などを売っている土産物屋や飲食品を売っている売店が結構ある。ちょっとした観光地になっていた。
 溶岩そのものは、我々日本人は普段から火山を見る機会が多いので、それほど強い印象を受けなかったが、火山の経験の少ない外国人には面白かったのかもしれない。フランス人にちょっと聞いて見たら、フランスには火山が無いし、見た経験もほとんど無いらしい。

溶岩流の様子
R0013877.jpg

今回の会議の主催者インドネシアのEco氏
R0013881.jpg

まだ熱気の上がる溶岩のそばまで寄って行く、勇気ある韓国隊の面々
R0013898.jpg

やはり人が集まれば必ず現れる売店。
R0013879.jpg

崩れた家の跡
R0013902.jpg


 次に訪れたのは、ジョグジャの南東にあるカルスト地帯。ここはカルスト台地にはよく見られるように、地表を流れる河川が無いため、生活・農業のための水が不足しているらしい。人口は数十万人住んでいるので、それらの需要を満たすために、カルスト台地の地下を流れている地下河川の水をくみ上げて供給する水道システムの構築をドイツの協力の元に進めているそうだ。ポンプシステムの一つを見学した。地表から竪穴を地下河川まで掘り、地下にダムを作って水をポンプでくみ上げているそうだ。当日は下までエレベータで降ろしてもらえるはずだったが、増水でダムの水位が上がり、また水をくみ上げるポンプが故障したため、地下まで降りる見学は残念ながら出来なかった。

ポンプのある建物
R0013934.jpg

建物の内部の様子。中央にある檻がエレベーター
R0013925.jpg

エレベーターの下の様子。遥か下に水流が見える、かな?
R0013931.jpg

施設の職員が説明をしてくれる。
R0013912.jpg


 その次は、前述の地下河川が海岸(インド洋)まで伸びて、海岸にできている流出口、およびその付近のカルスト地形の見学。石灰岩の壁が海で溶食されて特異な地形になっているらしいが、素人の僕にはよく理解できなかった。流出口もぽっかり口を開けているわけでもなく、礫から水が出てきているだけなので、見て面白いものでもない。でもまあ、海岸に直接流出口が空いているのを見たのは初めてだったので、貴重な体験ではあったが。

どこに行っても最初は説明がある。
R0013940.jpg

海に面した流出口
R0013942.jpg

地形に興味が持てず、暇そうにしていた日本隊の面々
R0013956.jpg

 最後は、同じカルスト地域にあるケイビングリゾートで夕食・懇親会となった。リゾートに行く途中で、大型バスからマイクロバスに乗り換えて、荒れたダートをがたがたと20分ほど進んで行った。道がかなり悪いのでどんなところに連れて行かれるのかと心配だったが、到着して見ると、なんと素晴らしいリゾートではないか。きれいなコテージが芝生の敷き詰められた敷地に点在しており、ケイビングとは関係なく普通のリゾートとしても十分通用するくらい新しくて綺麗である。それもそのはず、実は完成したばかりで何と我々が最初のお客らしい。そしてこのリゾートは何と直径50m、深さ80mの巨大な竪穴のすぐそば、20mくらい離れたところに立っているのだ。洞口を見に行ったが、平らな台地にぽっかりと口を開け、見事にすとんと切れ落ちている立派な竪穴だ。アンカーもいたるところに打ってあり、頻繁に入洞しているようだ。洞床には水流があり、水平通路が800mくらい延びているらしい。その気になれば海まで行けるという話も出たが。これはどこまで本当か疑わしい。多分水系だけ繋がっているのが確認されているだけだろう。
 このリゾートはインドネシアケイビング協会の会長が自ら建設したもので、当日はオーナーとしてみんなを歓迎してくれた。このオーナー、上背もあり、筋肉質でがっちりしている、ひょっとして自力で建てのでは無いかと疑いたくなるような良い身体だ。彼はこの地域で20年来ケイビングを続けており、自分の大好きなフィールドにリゾートを建設したそうだ。ケイビングを中心としたエコツアーを売り物に経営していきたいとのこと。レンタル装備、ガイドも揃えているので、いつでもケイビングをしに来て下さいと誘われてしまった。肝心の料金を聞くのを忘れたが、こんな素晴らしいコテージに泊まりながらケイビングできる環境は日本には当然、世界にもなかなか無いだろう。ぜひ今度家族で泊まりに行って見ようと思う。そう、潰れる前に早く行かなくては。

今回の会議の主催者たちの最後の挨拶。左から一人飛ばして、インドネシア、マレーシア、日本、韓国の代表者たち
右端の体格のいい人がインドネシア洞窟協会の会長でありリゾートのオーナーでもある
R0013971.jpg

巡検参加者たち
R0013969.jpg

コテージ。写真で見ると大した事はないが。
R0014000.jpg

リゾートのそばにある竪穴
R0013975.jpg

みんなで記念の手形を取る
R0013993.jpg

ETみたいなのが僕の手形
R0013997.jpg

今回の会議のサポートをしてくれたインドネシアの若者たち。UGMの学生?
R0013999.jpg

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

pahoehoe

Author:pahoehoe
ブログのタイトルpahoehoeとはハワイ語で滑らかな溶岩を指す。溶岩洞窟の調査で訪れたハワイ島で水飴のように流れる溶岩を見て衝撃を受けた。また、パホエホエという語呂が好きなのでハンドル名によく使用している。
本名:山西敏光
居住地:島根県松江市
出身地:広島県広島市
特技:ドジョウすくい
モットー:死ぬ気で遊べ!
家族:妻、子(二人)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる