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Gunung Merbabu(ムルバブ山)登山

 先週の週末はGunung MerbabuというSemarangの南、約50kmくらいにある町Salatigaの西側に聳え立つ3145mの山に登ってきた。息子の同級生の両親が企画した計画に誘われたので参加したのだ。
 一緒に登ったグループは、オランダ人(2名)、カナダ人(1名)、ニュージーランド人(1名)アメリカ人(1名)、インドネシア人(6名)そして日本人の僕、合計11名の大所帯だ。実はこのMerubabu山には2年ほど前、タスマニア旅行に行く前にトレーニングを目的に来たことがある。その時は、日帰りだったので2100mくらいまでしか登らなかったが。
 今回は、山頂まで登る計画であるが、登山口の標高は1600m、山頂までの標高差は1545mもあるので日帰りはちょっとつらい距離である。山頂直下に良いテン場があり、通常は1泊2日で登るらしい。我々もその予定である。
 ところで、インドネシアの登山ではポーターを使うことが多い。今回もポーターを5、6人雇った。今回のメンバーの大半は登山経験が少なく、泊まり装備を担いでの1500mの高低差はちょっと厳しいのであるが、ポーターのおかげで、みんなほとんど空身で登れるので楽勝なのである。ちなみに僕とニュージーランド人のPhil(SISの先生)とインドネシア人のVeroだけが自分でザックを担いだ。

 息子の同級生の両親以外はほとんどが今回が初対面だったので、僕はみんなに自己紹介文を配った。今回のパーティーは英語が共通語なのだが、僕は英語が苦手でなかなか自分のことをうまく説明できないので、事前に僕のプロフィールを書面にまとめておいたのだ。これを読んでもらえば、僕のことをよくわかってもらうことが出来、あとからの会話も比較的スムーズになるのだ。ちなみに、僕以外はほとんどの人が英語が達者だった。実はSemarangの駐在者(日本人以外)で英語が出来ない人には会ったことがない。たとえ、英語が母国語でなくても外国で働く駐在者足る者、英語が出来ることはごく当たり前のことのようだ。唯一日本人が僕も含めて駄目(当然、達者な人もたくさんいる。全体を比べての話)。これはよく言われることだが、こうあからさまに見せ付けられると、日本の教育制度は根本から改めないといけないと思う。しかし、まあ教育制度のせいにしても何も解決しないので、結局は自分で地道に勉強するしかないのだが。。。。

 登山の話に戻ると、土曜日の朝、友人の家に集合しSemarangから車3台に相乗りをして、登山口の町Kopengに向かった。登山口にはポーターが既に待っていた。みんなに荷物を預けて登り始める。Merbabu山は火山なのでアップダウンはほとんどなく、ひたすら登る。ただ、傾斜はそれほどきつくなく。マイペースで登ればそんなにきつくない。ヨーロッパ人主体のパーティで、おまけに彼らはポーターに預けて荷物を担いでいないので、最初はとんでもないハイペースになるのではないかと、とても心配していたのだが、山に不慣れな女性が4名おり、彼女らにペースを合わせて結構ゆっくりなペースだった。これには助かった。
 登山口(標高1600m)を10時半頃に出発した。トレールは意外にきちんと整備されており、とても歩きやすい。傾斜もあまりなく快調に進む。昨日の雨の影響で山頂付近は雲に覆われて見通しが悪い。時々小雨もぱらつく。2時頃に木立がないちょっとした広場に到着。この頃になると天気も回復し、山頂付近の見通しが良くなる。広場から山頂の方を見ると巨大なアンテナ塔が立っている。あれが2900mのピークで、それを越えると山頂までリッジ状の尾根が続くらしい。


登山口。中央はFrank
ベースキャンプ


登り始め。軽装で楽そう
最初の登り


ダブルザック+頭にも乗せているポーター
ポーター1


2900mのピーク手前の広場。タワーは携帯電話用(写真では見えにくいがピークにある)
だが設備は盗難にあってからっぽ。設置→盗難→設置→盗難といたちごっこの繰り返しで、結局あきらめて放置してあるようだ。
広場
P1050693.jpg


 3時半頃に2900mのピークに到着。テン場はこの尾根の先にある。この頃になるとさすがに疲れて来た。僕とPhil以外はみんな空荷なので快適そうだ。特にPhilは結構疲れているようで、徐々にペースが遅れて来た。坂が急になるとしんどいなあと言うような事をぼそぼそとつぶやいていた。


頭にザックを載せるポーター
ポーター2

 4時過ぎにテン場に到着。この付近は硫黄の匂いが漂っており、ちょっと日本の温泉を思い出した。さっそくテントを4張りはる。標高2900mなので気温はかなり下がっており、夏に慣れた身には非常につらい。薄いダウンジャケットを着てもまだ寒い。食事の後は、たき火をしてみんなで暖をとる。しかし欧米人はインドネシア生活が長くてもやはり寒さに強い。半ズボンで平気な顔をしている。Philがウクレレを取り出して歌い始める。たき火を囲んで聞くPhilの歌はなかなか風情があっていいのだが、寒さに耐えかねて僕は8時過ぎにテントに入った。


テン場。ちょっと下がったところに水場もある
奥に見えるのが山頂。左側から尾根を回り込む。
テン場

 翌朝の天気は快晴で最高だった。日の出を見るのにちょうどいい天気だったが、あいにく東側の尾根が邪魔で日の出を見ることが出来なかった。6時過ぎに山頂へ向かう。ここからはリッジ状に両側が切れ落ちた尾根を進む。岩場もほとんどなく快適なトレールが続く。山頂付近は高木はないが、植生に覆われており、岩が露出していないからだろう。赤道付近の森林限界の平均は3700m位だと何かに書いてあったと思ったが、Merbabuは独立峰で火山という関係から多少は低いと思う。3000m弱ではなかろうか。


山頂直下の尾根道
尾根

 山頂にはすぐに着いた。みんなで記念撮影したり、景色を眺めてしばらく過ごす。南側にはMerapi山(標高2911m)がよく見える。活火山で信仰の山としても有名だ。北側もUngararan山(2050m)、北西にはSundoro山(3136m)、Sumbing(3371m)と高山が並んでいるのがよく見える。どれも成層型火山なので富士山にそっくりである。


Merapi山をバックに記念撮影
Merapi


北西方面の山。一番右がDieng高原。中央がSundoro山(3136m)、左側がSumbing(3371m)。
来た野山


インドネシアのエーデルワイス。花の季節は過ぎたらしい。
エーデルワイス


山頂からの下山風景
P1050761.jpg

左の下に写っているのがテン場
P1050770.jpg

僕の装備。
P1050778.jpg


 山頂からテン場に戻って、片付けをして出発したのが10時半。下りは急場がないので、足にあまり負担もかからない。途中何回か休憩するが、その都度、Philがザックからチョコレートバーを取り出してみんなに配る。Inaもパンとかお菓子とか配りまくる。持って帰ってもしょうがないと思っている為か、派手に配るので、自分のレーションを食べる機会がなくなってしまった。
 4時前に登山口に到着した。みんな大体同じ頃に到着したのだが、Jeparaから来たインドネシア人のグループが遅れているようだ。彼らはボディビルを趣味にしているらしく、非常に立派な体格なのだが。山はまったくダメなようだ。最初会った時は、インドネシア人だし体格が立派なのでポーターかサポートかと勘違いしたのだが、ああいう身体は持久系には向いていないらしい。プロテインばっかり取ってダイエットしているのでスタミナが全然ないらしいのだ。
 帰りの車は彼らとは別なので、我々だけで先に帰ることにした。帰りはSIS(子供の学校)の車に乗せてもらった。運転手のLukiは結構面白い人物で、車内の会話を盛り上げてくれた。英語が結構出来るのだが、SISで働くようになって覚えたらしい(約4年勤務)。そのため事あるごとに「私は皆さんのように学校に行って英語を習った訳じゃないので、間違いも沢山あるし、聞き取りにくいかもしれませんが勘弁して下さいね」と何度も言う。その都度、アメリカ人のNoreenが「そんな事ないわよ、十分通じているわよ」と慰めていたのだが、それに気を良くしたのか段々話がエスカレートして来る。プライベートな話に発展して来たのだ。Noreenに、「この前一緒に食事をしていた男性は、ボーイフレンドでしょ」といきなり尋ねた。「えっ? 誰の事、私ボーイフレンドはいないわよ」とちょっと慌てた感じ。「タイから来たとか言ってた人ですよ」とluki。「えっ、彼?、違うわよ、彼にはちゃんと奥さんもいるんだから」「そうですか? ボーイフレンドに見えたのになあ」、これには、僕もちょっとまずいよNoreenも怒るよ、と心配になった。Philには「あなたの奥さんは初恋の人ですか」とまたまた失礼な質問をしたら、意外にもPhilは「いや違うよ、僕の前の恋人の名前はね。。。」とか真面目に答えたりとか、まあ、色々な話題で盛り上げてくれた。彼を見て思ったのは、外国語をマスターするには、やはりコミュニケーションを取りたいという思いが一番重要ではなかろうか。技術云々より、その姿勢、思いが重要だな。と改めて思った。

 ということで、無事に旅も終わったが、今回の収穫は、Merbabuに登ってインドネシア初の3000m級峰を経験できた事。古傷の膝関節がほぼ完治しており、3000m級の幕営山行にも問題がないことがわかった事。新しい友達が出来た事である。
 さて、次はどこにしようかな。実は帰りの車でPhilが次はケイビングがいいなあとつぶやいていたのだ。ひょっとして次は僕が主催者?

ところで、今回の山行に僕が参加できたのたのは、家族全員の、特に妻の協力のおかげだと言う事は言うまでもない。最初は行くのを渋っていた僕の尻を妻が叩いてくれたから、参加できたのだ。家族みんなに感謝しています。
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非公開コメント

なるほどなるほど
よくわかりました
大変だけど
最高ですね。
そうかープロテインジャーは持久ないんだー

LUKIさんはまじで!4年だったんですか!
えーーーー!!!!!それであの英語力?
凄すぎるー!!!!!!

でもめっちゃ学校で喋っている
IMAN先生も学校で英語を習ったのではなくて
NGO活動で、海外に行って話せるようになったと言っていました!

あぁー日本人って英語の才能が低すぎない?何故でしょう?

LUKIさんはまじで面白い人ですよねー
家の息子も良く構ってもらっています。

Re: タイトルなし


> あぁー日本人って英語の才能が低すぎない?何故でしょう?

とんまさん

これの一番大きな原因は、日本語と英語の言語的な隔たりの大きさではないでしょうか。
インターネットで探すといろいろ研究結果が出ていますが、非英語圏のヨーロッパ人が
英語を勉強するのに比べ、日本人は4倍くらいの勉強量が必要らしいです。
例えば日常生活に困らない程度の英語を身につけるため、ドイツ人は大体700時間の勉強量が
必要らしいですが、日本人の場合、同じレベルに達するまで2800時間くらい必要だそうです。
日本の大学までの英語の授業のトータル時間は大体1000時間くらいなので、学校の勉強だけ
ではまったく足りない訳です。

決して日本人がさぼっている訳じゃなくて、言語的な要因が大きいそうです。
日本人が英語が不得意なのはある意味しょうがないんですね。

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pahoehoe

Author:pahoehoe
ブログのタイトルpahoehoeとはハワイ語で滑らかな溶岩を指す。溶岩洞窟の調査で訪れたハワイ島で水飴のように流れる溶岩を見て衝撃を受けた。また、パホエホエという語呂が好きなのでハンドル名によく使用している。
本名:山西敏光
居住地:島根県松江市
出身地:広島県広島市
特技:ドジョウすくい
モットー:死ぬ気で遊べ!
家族:妻、子(二人)

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