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Flores Sea kayak trip インドネシア フロレス島シーカヤック旅行記4

7月5日、三日目。昨日は岬越えでちょっとビビってしまった。これから毎日同じような状況が続くと、正直しんどいな、最後まで行けるかなとちょっと自信が無くなり始めていた。しかし、今日は地形的に昨日のようなことにはならないだろうと気を持ち直して出発した。
 朝は昨日と同じく風もなく穏やかな状態だ。よし、風のない今のうちに距離を稼いでしまおう。と漕ぎ始める。大きなイベントもなく10時頃に一回浜に上がって休憩する。ここまで1時間45分漕いで7.8km。うーむ意外とペースが上がっていないなあ。休憩地点の浜に、大きなサボテンが生えていた。インドネシアでたまに見かけるサボテンだ。浜は黒い砂浜。Floresは火山が多いので基本的に黒い浜が多いが、サンゴが発達した海岸は白浜になるようだ。黒い浜だと南国気分が出ない。

01穏やかな海

02穏やかな海
穏やかな海。朝はいつもこんな感じ

03穏やかな海palu島
遠くに見えるのがPalu島。サンゴがきれいらしいが、畑もなく貧しいらしい

04休憩
最初の休憩ポイント

06休憩

05サボテン
サボテン

 15分くらい休憩して、出発。今日はちょっと大きな集落に寄って水の買い出しをする予定になっている。事前にGoogle Mapで銀行や商店のありそうな集落をチェックしていたのだ。水以外もひょっとしてビールもあるかな。ちょっと楽しみにしながら漕ぎ進む。
 出発後、徐々に風が出てくる。ほぼ真後ろからの東風なので追い風だ。快調に進む。風が出て波が高くなってきたので、浜には上がらず会場で休憩を取りながら3時間半ほど進んだ頃。風が知らない間に向かい風、西風になっていた。腰も疲れてきたので、そろそろ休憩を取ろうと思いながら進むと、ちょうど桟橋が見えてきた。まわりの浜の波も弱そうなのでちょうど休憩するのに良さそうだ。すでに19km進んだ。買い出しをする予定の町は家がそこそこ集まっているので、海上からもすぐにわかるだろうと思っていたのだが、今までそれらしき町はなかった。そろそろあってもおかしくないのになあ。
 浜で休憩していると、人が集まってきた。その中の一人が浜の東の方を指差して、向こうにワルン(屋台)があるからご飯が食べれるよと教えてくれた。ちょうど昼頃なので昼食を取れる場所を教えてくれたみたいだ。ちょっと距離も離れているし、わざわざワルンで昼飯を取る気にもなれなかったので、行動食を取った後すぐに出発する。浜から波を乗り越えながら出艇する。浜からカヤックに乗ったまま海に出たが、浜で待機しているときに波に押されて、浜に対して徐々に斜めになりひっくり返りそうになった。パドルで支えながらなんとか態勢を整えて出艇した。必死で態勢を整えているのが可笑しいのか、浜にいたおばちゃんが大きな声で笑っている。こっちは必死なんだから笑うことはないだろうとちょっと気分が悪くなった。

07波
浅場では波が立つ

08青い海
青い海。どこでも水はきれい。

09波
あちこちで波が立つ。

10波が立つ

11休憩
第二の休憩ポイント。実はすでに買い出しの町を過ぎていた。

 風はまだ西風だ。この季節は基本的に東風のはずなんだけど、おかしいなあ。まあすぐに元の東風になるだろうと思いながら進む。しかし徐々に西風が強くなってくる。うーむ、予想外の向かい風だ。昨日はうねりに悩まされたが、今日は西風かあ。毎日試練が続くなあ。しょうがないので必死で漕ぐ。
 岸を注意しながら進むが、町らしきものがない。そんな馬鹿な。向かい風でなかなか進まない中、買い出しで何を買おうかなとそれだけを楽しみに漕いでいるのに。29km進んだところですでに午後3時。この頃になると西風は収まったが、今度は東風が強くなる。浜に打ち寄せる波が高くなると上陸地点を探すのに苦労する。しかしまだ町は見えないし、どうしようと迷いながら進んできたが、そろそろ時間も限界だ。ちょうど小さな集落があり波も弱そうな浜があったので、今日はここでやめることにする。

12十字架
岸に立つ十字架。Flores島はキリスト教徒が多い地域だ。元々の住民はほとんどキリスト教のようだ。後から移住してきた人はイスラム教も多い。島のいたるところに十字架や教会がある。ジャワ島とは違う雰囲気。もちろんモスクもある。

115青い海
青い海が続く。

 上陸したところは、集落からちょっと外れた堤防の上。艇から降りて堤防の上に上がると、すぐに人がやってきた。いつものようにカヤックの話や、どこから来たのかとかお決まりの会話をこなした後、大事なことを聞いてみた。ここに食料とか売ってる売店はあるかと。すぐそばにあるとのこと。上陸地点から300mくらい離れたところにPasar(市場)があるようだ。案内してくれるという。一緒に行ってみたら、市場というより単なる広場、周りに掘っ立て小屋が何件か立っているだけ。その小屋の中の一軒に連れて行ってくれた。しかし中に誰もいない。困ったなあと思ったが、案内してくれた人は親切にも周りの人にいろいろ聞いて水を売っている店を探してくれた。50mくらい離れたところに行ってみると、地面にいろんな商品を並べて売っていた。ボトル入りの水もちゃんと売っていた。いやあ、助かった。1.5リットルのボトルを8本購入。そばにジュースを売っている店もあったので、Big Colaとファンタ風の炭酸飲料を購入。早速ファンタ風の蓋を開けて飲んでみたが、蓋が緩くて簡単に開く。飲んでみると味が薄い。ん? ひょっとして空きボトルに別の中身を入れたのでは? 怪しいので捨てた。Big Colaは蓋がちゃんと固く締まっており、味も問題なかった。ジャワ島では、こんな怪しげなことはほとんど経験しなくなったが、ここFloresはまだ危ないな。
 艇に戻ってテント設営など用意をしていると、5、6人地元の人が集まってきた。またいつもの会話が始めるが、西風のことを聞いてみたら、地形が理由らしい。西の方に大きな湾があり、その奥が広い谷になって陸の奥に続いているらしい、風はその谷を下りてくる陸風のようだ。その湾の東側、今日漕いできたあたりは西風になることが多いらしい。なるほど、よくわかった。明日の航路もアドバイスしてくれる。明日はまた半島越えがあるのだが、ここから直接岬を目指すと西風、南風を受けて効率が悪いので、湾の奥を一旦目指して、湾の奥から北の方に半島沿いに進むと、追い風を受けて効率がいいということだ。彼らはいつも手漕ぎの船で漁に出ているから風のことはよく知っているようだ。
 次に、もうひとつの疑問、大きな町はどこにあるのか? 町の名前は知らないので、この近くに銀行のある町はどこ?と聞いてみると、なんとここから東に10kmくらい戻ったところにあると言う。なんと見過ごしてしまっていたことが判明。Google mapで確認した時は、かなり大きな町だったので見逃すことはないと思っていたんだが。。。
 その後もいろいろ話をして、この集落はRopaということがわかった。また明日通過する予定の岬の名前はBola岬、その先はサンゴも多く海も穏やからしい。いやあ、これはいい情報だ。話した人のうちの二人は目の前にある小さなPalu島の人達らしい。仕事のために小舟でやってきたようだ。夜は小舟で泊まるようだ。
 1時間くらい話でも終わる気配がないので、食事の用意をするので、話はまた後でと切り上げたが、遠巻きにまだ僕のことを観察している。うーむ、そのまま食事の用意をして、ご飯を食べた。まるで動物園の動物になった気分だ。6時を過ぎて暗くなってきたら、さすがに皆んな去っていった。やれやれ。
 今日は昨日の反省でタープは張らないでテントのみ。夜空は星で満天だ。すばらしい。しかし、今日はIdul Fitri(断食明け大祭)。そのせいか夜も音楽が流れて、みんな騒いでいる。普通はモスクから一晩中お祈りが流れるんだけど。。。

17ごろた
上陸した岸はごろた。結局、ごろたに上陸したのはこの日だけだった。

13集落
後ろに見えるのが集落。

19集落
この後ろに市場があった。

18住人
住人のみなさん。親切でおしゃべり

15住人

16住人
Simonさん、村のインテリのようだ。電波が通じないのにスマホを持っている。あとでFacebookのお友達になったら、この村でビジネス(投資)をするつもりはないかと尋ねてきた。観光くらいしか思い付かないけど、ここではちょっと厳しいかなあ。

14船
Palu島の人はこの船で寝る

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後ろに見える島影がPalu島。今度行ってみたい。

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星空を楽しむには最高のテントと場所

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風の様子

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本日の航行距離29km



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Flores Sea kayak trip インドネシア フロレス島シーカヤック旅行記3

 7月4日、今日が二日目。昨夜はメッシュテントのおかげで涼しい夜を過ごせた。朝方は寒いくらいで、ウォームアップシーツを使うくらいだった。webの天気情報によると23℃くらいだ。昨夜は8時半くらいに寝て起床は5時半なので、睡眠時間は9時間くらい。睡眠は十分に取ったが、久しぶりのカヤックなので腰が疲れている。肩、腕は問題無し。日が出て明るくなるった6時くらいから朝食の用意をする。朝は基本的にラーメンである。一時帰国の際に調達した日本のカップヌードルの中身だけのやつ。最近これが流行りらしいが、容器がなくコンパクトなのでキャンプには最適だ。
 午後からは風が強くなるのが普通なので早立ちをするつもりだったが、朝食を済ませて荷物を片付けて準備が完了したのが7時45分くらい、2時間弱か、かなり時間がかかった。早速出発。

 朝は風がなく鏡のような穏やかな海。快調に進む。今日は大きな半島越えである。その手前は小さな湾が連続するので、ショートカットして半島の根元まで一気に進むことにする。途中で微妙に左に舵が取られる、というか艇が左に曲がることに気がついた。スケッグの取付のチェックをするのを忘れていたことに気がついた。僕のWisperは初期型のノーマルタイプなのでラダーは付いていない。代わりにスケッグが付いているのだが、左右のガンネルからテープで引っ張って固定するようになっているので、気をつけないと斜めに取り付けてしまうこともある。また緩んでズレることもある。出艇前にはいつもチェックするのだが、今回すっかり忘れてしまった。左に曲がるのでスイープを入れながら漕ぎ進む。

2ラーメン
チキンラーメン

1荷物
荷物。毎日この荷物を出し入れしないといけない。けっこう面倒

3出艇
出艇直前

4穏やかな海
穏やかな海

 すぐに釣船に出会う。おじさんが一人で釣りをしている。何が釣れるのと聞くと魚の名前を教えてくれたがメモを取っていないので忘れてしまった。今回忘れた装備のひとつがメモを取るための防水ノート。最近Samsung Note5を使うようになってからメモを持ち歩かなくなっていたので、つい忘れてしまった。海上でNote5を出すわけにはいかないので、のちのち苦労することになる、というかせっかく地元の人からいろいろ教えてもらっても、メモを取っていないからすぐ忘れてしまうので、記録に残っていないのです。もったいない。

6漁師
こんな手漕ぎの小舟がけっこうたくさん漁に出ている。竿はなく釣り糸のみ

5魚
釣った魚、自分で食べる分だけか

 岸が近づいてきた。途中からうねりが出てきたので波を避けようと思いながら、上陸地を探す。沖にマングローブが生えていてその裏側に小さな集落があるのを発見。船も何隻か止まっている。マングローブが防波堤代わりになって波を遮っているようだ。ちょうど良いのでここで上陸して一休み。出発から7km。
 小さな浜には数件の家がある。どうも裏側の高台にはもっと大きな集落があるようだ。家の外で洗濯しているおばさんがいる。興味深そうにこちらを見ている。多分、シーカヤックを見るのは初めてだろう。興味を持つのは不思議じゃない。おばさんの視線を気にしつつも、行動食を食べながら休憩する。行動食はMaumereで調達したビスケットなどのお菓子。

7休憩
休憩場所

8休憩

9家
家、こんな木の家が一般的

 休憩が終わって再出発。すでにうねりが大きくなっている。大きな半島が突き出ているので、今日のコースは要注意と思っていたが、リーフがいたるところにあり、大きな波が立っている。リーフは複雑に入り組んでいるので、それを避けながら進む。うねりが大きいのでリーフにうねりが入るとドカンと大波になっているようだ。うーむなかなか迫力がある。東風も強くなってきた。岬(Tanjung Watunamu)を大きく沖から回り込むことにする。うねりが大きいせいか、まわりに漁をする小舟がいなくなった。ちょっと寂しい雰囲気。ひとり孤独に漕ぎ進む。浜は大きな波が立っているので上陸もしんどいのでどんどん進むことにする。うねりに乗って上ったり下がったり、船酔いしそうだ。うねりのピッチが大きい。まるで外洋の雰囲気だ。幸い風はそれほど強くなく白波は立っていないので、緊張感はそれほどないが、Floresでこんな海は想像していなかった。陸の山は木立がなく草原が広がっている。うねりもあってワイルドな雰囲気だ。

10再出発

11岬
Tanjung Watumanu、Tanjungはインドネシア語で岬

13岬

12岬を回った
Tanjung Watumanuを回ったところ

14岬

18波
岸壁にぶつかって砕ける波

 休憩もできないので、どんどん進む。小さな湾があるが全部ショートカット。休憩地点から約16kmの地点で半島をちょうど回り込んだ裏側に入る。波が急に低くなる。おお、やっと上陸して休憩ができる。すぐにきれいな白浜を見つけたので上陸。うーむ、白い浜。やっと南国気分になってきた。沖合にサンゴもあったので、ちょっとシュノーケリングをしてみるが、残念ながらサンゴはない。魚もいない。藻だけ。

17休憩
休憩のため上陸

16蛇
海蛇?

 ちょっと休んで出発。本日の航行距離はすでに23km。予定では26kmなので、そろそろ泊まる場所を探さなければ。幸い休憩した浜からすぐそばに同じような白浜を発見。近くでよく見ると小屋らしきものもあり、そのまわりは広場が広がっている。ようし、ここに決定。小屋は誰も使っていないようで荒れている。最初は小屋のそばにしようと思ったが、風情がないので、ちょっと離れた木立の中にテントを張ることにする。大きな木がシェルターのように空を遮ってくれるので日陰になっておりちょうどいい感じ。でも実はこれが後で失敗とわかる。

20浜
念願の白浜

21テント
テント場

 まだ3時前なので、今日は時間がたっぷりある。浜辺で泳いだりのんびり遊んで過ごす。夕方干潮で沖合に岩場が出て来るようになったころ、子供たちがたくさん西の方からやってきた。みんな手に大型ナイフやバケツを持っている。僕にすぐ気がついたようで数人やってくる。カヤックを見つけて興味津々。Maumereからこれに乗ってきたと説明すると、みんな次々に質問してくる。何でできているの? 重さは? 値段は? エンジンはないの? 小学生から中学生くらいのようだ。こちらから逆に浜で何してるのかと聞くと、貝を採っているらしい。食べるのかと聞くと、美味しいよ、だけど今日はあまり採れない。いつもだとバケツにいっぱいになる。らしい。貝の名前も聞いたがメモしていなかったので忘れてしまった。ここから2kmくらい離れた集落に住んでいるようだ。30分くらい話しているとそろそろ夕方になってきたので、食事の準備など始めたいのだが、子供たちが離してくれない。うーむ、面倒だなと思っていると、突然リーダーらしき子供が、貝を取らなきゃ、じゃあさよならと言って、みんな引き上げて行った。おお、助かった。

24子供
子供たち

25貝
子供たちのバケツの中、この貝を採っている

22ヒトデ
23うに
目の前の海で撮った写真。ヒトデとうにだけ

26夕日
海なので夕日がきれい

 食事を済ませてすっかり暗くなった頃、今度はライトを持った大人たちがぞろぞろやってきた。僕に気がつかなかったのか、そのまま海に入っていった。何を採っているのかわからないが、(さっきの貝?)、意外と賑やかなキャンプサイトだ。

 大人たちも帰ったし、夜も更けたので寝ようと思ったのだが、風通しが悪くてテントの中が暑い。寝ていると額から汗が垂れてくる。大きな木の枝が傘のように下まで垂れており、巨大なドームのようになっているので風が通らないようだ。しょうがないのでタープを片側を外してみる。多少風が通るようになったので、なんとか寝ることができた。

テント
タープをたたんだところ、タープがあると風通しが悪くなる。天気がいい時には必要ないな

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本日の航行距離26km



Flores Sea kayak trip インドネシア フロレス島シーカヤック旅行記2

7月2日が出発の日。朝6時発のWings Air便でSemarangからDenpasarに移動、すぐ同じくWings Airに乗り換えてMaumereの空港に到着したのは13時半。さて空港からホテルまでどうやっていこうかなと思案していると、なんと空港タクシーの窓口があった。おおいつの間に、5年前に来た時は怪しい白タクしかいなかったと思ったのに、正規タクシーがあるじゃないと思ってホテルまで頼むと料金はRp50,000。まあそんなに高くないな。でもやってきた車は普通のInova、ああ公認白タクと言うわけか。
 さっそくタクシーでホテルPelitaに向かうと10分くらいで到着、えっ、近いとは思っていたがこれ程とは。ちなみにホテルを予約する時は海岸沿いで出艇に便利な所を選んだ。ホテルの予約サイトはTraveloka (がおすすめ、東南アジア専門のローカルサイトで田舎の小さなホテルも掲載しているのが利点。

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 ホテルに着くとさっそく食料と水の買い出しに出かける。米やおかずなど主食は実は日本に一時帰国した時にα米やフリーズドライで揃えてしまったので、買い出しは朝食と行動食。あと水は1日3リットルと考えて4日分12リッターを用意した。あとは燃料用のガソリンで準備完了。

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 7月3日、いよいよ出発の日だ。実は前日にホテルの前の海岸をチェックしたところ、なんと護岸されていて浜がないことが判明。しかしよく見ると護岸壁の下に小は浜があった。まあ出艇だけなら十分かと思っていたのだが、出発の日の朝に見に行くと潮が上がってなんと浜がなくなっていた。ああ、潮汐をチェックするのをすっかり忘れていた。
 幸いホテルの近くに川で護岸が切れているところがあり、そこから出艇することにする。今回の荷物はかなりのボリュームである。特に8日分の食料、4日分の水がきいている。Wisperは細身なのでよく考えて入れていかないといけない。無造作にボンボン入れていくと入りきらなくなる。
 
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ちょうど護岸に切れ目があったでラッキー。ここから出艇

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出発準備をしていたら集まってきた人たち

 さて準備が済んでいよいよ出艇。波も風も昨日より多少あるが、まったく問題ないレベル。空に雲もなく快適。実は出発直前に読んだじゃかるた新聞に、今年の乾季はラニーニョ現象がの影響で、インドネシアは突発的な豪雨、高波が発生し全国的に荒れるので注意が必要。という記事が載っていたのだ。7月1日から5日が特に危ないらしい。昨日空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手に話によると、今年は乾季に入ったはずなのに雨が多い、おとといも激しい雨が降って洪水になったということだ。
 うーう、しかし実際に海を見たところ問題はなさそうだ。久しぶりの綺麗な海。なかなか気持ちいい。Maumere周辺は護岸されているし、あまり気分は乗らないが、水が澄んでいるのがいい。普段見慣れたジャワ海とは大違い。
 しかし、しばらく漕ぐとなんだか腰が痛くなってきた。はていつもはこんなことないんだが、すぐに治るだろうと思い漕ぎ続けるが、どんどん痛くなる。我慢できなくなって6kmくらいのところで上陸。太もも裏と腰のストレッチをする。これがパドリングの際の腰痛を防いでくれると聞いたことがある。

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Maumere周辺の写真

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最初の休憩ポイント、浜が狭い

 ストレッチが効いたのか、その後はあまり気にならなくなる。Mumereを過ぎてからは大きな街もなく、たまに小さな集落があるくらいだ。海岸は火山の影響か黒い浜が続く。海岸沿いはマングローブがあるが、その上の山にはほとんど木が生えていない。Floresは乾季が3月から11月と長く、その間はほとんど雨が降らないらしい。海岸沿いの低い山は特に乾燥するため、まったく木立のない風景が続く。なかなかワイルドである。
 昼頃から徐々に東風が強くなってくる。乾季はだいたい東風が多い。オーストラリアの高気圧の影響だと聞いたことがある。今回、MaumereからRiung、東から西へというコースを取ったのもこの風を考えてのことである。予定通り追い風を受けて順調に進む。
 12時過ぎに上陸して休憩。黒い浜である。サンゴの白浜という南国の雰囲気ではないなあ。
 出艇後、2時前くらいから東風が北東に変わり徐々に強くなってくる。海岸が北西に向かって伸びているので、波が横から入ってくる。それとともに徐々にうねりも大きくなってきた。うーむ、初日だし、そろそろ上陸するかな。上陸ポイントを探しながら漕ぎ続ける。うねりが大きくなってきたおかげで浜の波が高くなってきた。どこか低いところはないかと探しながら漕いでいくうちに知らない間に航行距離が今日の目標25kmに近づいてきた。小さな岬を回り込んだところで、波が弱くなってきた。小さな浜も見えたので、ここで今日は切り上げよう。一番波が弱そうな浜に徐々に近づくと、マングローブが岸に見えてきた。マングローブが邪魔だなあ。なんとかマングローブの間に隙間を見つけて接近。なんと浜は泥だらけ。うーん、今から引き返すのは面倒だなあ。強引にそのまま上陸。
 さっそくテン場を探す、浜はあるが満潮になると冠水するようだ。ちょと奥にテントが張れる場所を発見。今日はここで決定。
 荷物を運んでテントを立てていると、人が数人やってきた。海岸で何かを取っているみたいだ。おばさんに何を取っているのかと聞いたが知らない単語だったのでよくわからない。遠くから音楽の音も聞こえてきたので集落が近くにあるようだ。道路もそばにありバイクの音も聞こえる。なんかちょっと風情はないがしょうがない。
 テントもタープも無事に設営完了。MSRのメッシュテントは、通常はストックで立てるのだが、今回はパドルで代用。涼しくて快適だ。

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無木立の山。海岸沿いはこんな山が続く

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この岬を回り込んだところで上陸。見ての通り浜がなく、あまり上陸に適した雰囲気ではない。

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泥の浜。右手にはマングローブの林が見える。

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テン場の様子

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海のすぐ近く

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本日の航路
航行距離24km

Flores Sea kayak trip インドネシア フロレス島シーカヤック旅行記1

今年のレバラン休みはFlores島でシーカヤックをしてきた、いやあ、実に6年ぶりくらいの本格的シーカヤック。久々のビッグな活動だったのですっかりご無沙汰しているブログにもアップしようかと思う。
 今年のレバラン休みは7月2日から12日まで。例年だと家族と一緒にインドネシア国内旅行をするのだが、家族は6月18日から8月7日まで学校が夏休みなので一時帰国しており、今年は僕だけがインドネシアでレバラン休みを取ることになった。
 せっかくの一人での休みなので、単なる旅行ではなく活動をしようと思ったが、さて何をするか? 昨年のクリスマス休みは5日間の自転車旅行で過ごしたので、今回もお気楽に自転車にするかと思ったが、それもつまらんなあ。地図を見ているうちに思いついたのがシーカヤック。久しぶりにシーカヤックにするか。
 場所は、まだ行ったことのなく、ほとんど観光化されていないSumbawaにしようかと思っていろいろ地図でルートを検討したが、半島が大きく複雑な地形なので移動に時間がかかりそう、地図で見る限り集落が少なく食料や水の補給が困難ということでやめた。他にもMaluku諸島も面白いかなと思ったけど、この時期は海が荒れるという情報もあり断念。いろいろ迷ったが、結局Floresにすることにした。理由は、すでに2回ほど行ったことがあり穏やかな海の状況、集落の様子が予想できた。Riungの17Pulauのサンゴが良かったのでまた行きたいなどである。
 ルートはMaumereからRiungまでの約180kmを1日平均26kmで7日間で移動、残り1日は予備日と考えた。速度を平均5km/hとすると行動時間は1日約5時間ということで、十分に余裕ある計画だ。

インドネシア全体地図

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 久々のシーカヤックなのでちょっと心配だったのは体調。トレーニングと機材のチェックを兼ねて出発前に2週間ほど土日にSemarangの海を漕いでみる。体は問題なかったが、カヤックはちょっと問題あり。ウレタンコートの加水分解がかなり進んでおり、スプレースカート、ハッチのカバー、シートスリング(シートを乗せるところ)のウレタンがボロボロに剥がれていた。ちなみにカヤックはFeathercraft のWisper初期型

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 さっそく日本のお店(Cetus)にスプレースカートとシートスリングを注文した。6月18日に家族が一時帰国する際、僕も一緒に4日ほど帰る予定なのでその時に受け取る算段だ。しかし入荷が遅れて結局受け取りはできなかった。EMSで後から家族にインドネシアに送ってもらうことも考えたが、レバラン前後は輸送が遅延することが多いので間に合わない可能性が高い。しょうがないのでスプレースカートだけモンベルで急遽購入した。

 もう一つ装備で準備したのはテント。海岸キャンプとなるので涼しいメッシュテントを新調した。MSRのThru-Hiker Mesh House 2という家型のテント。ついでにタープもMSRのThru-Hiker 100 Wingを買った。テントが480g、タープ570g、合わせても1,050gと超軽量。今はやりのウルトラライトハイキング向けの装備なので、生地はとても薄く、強度は低い。まあ、シーカヤックの海岸キャンプには十分だろう。重要なのは通気性。低地の海岸は暑い、日本でシーカヤックをしている時は普通の山用のドームテントを使っていたので、夏のシーズンは辛いキャンプだった。
(つづく)

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プロフィール

pahoehoe

Author:pahoehoe
ブログのタイトルpahoehoeとはハワイ語で滑らかな溶岩を指す。溶岩洞窟の調査で訪れたハワイ島で水飴のように流れる溶岩を見て衝撃を受けた。また、パホエホエという語呂が好きなのでハンドル名によく使用している。
本名:山西敏光
居住地:島根県松江市
出身地:広島県広島市
特技:ドジョウすくい
モットー:死ぬ気で遊べ!
家族:妻、子(二人)

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